― Fates Encyclopedia ―



◇ ライデル絃楼殿の住人。運命の図柄を決め、糸を織り上げる。金色の短髪に金色の瞳。一見すると人当たりは良さそうだが、腹の中では何を考えているのかわからない要注意人物。少年とも少女ともとれる美しい容姿で、本人はそれを非常に気にしている。
◇ ザクト絃楼殿の住人。運命の糸を断ち切る、不可避の者。藍色の背中までの髪と藍色の瞳。類稀なる美貌の持ち主で、そのしなやかな身体は慇懃無礼・冷酷冷淡から出来ている。
◇ ミルディ絃楼殿の住人。運命の糸を紡ぐ。薄紫色のふわふわロングヘアに、薄紫の瞳。黙っていれば慈悲溢れる女神様のようだが、薄っぺらい皮を剥がしてみれば「世界は自分のために回っている」と豪語する女王様気質がお目見えする。
◇ クロベル絃楼殿監査兼天界最高議会副議長。一癖どころでは納まらない絃楼殿の住人達に手を焼かされている。長く豊かな白い顎鬚が自慢。カタブツの石頭。肌が地黒で高齢により禿げ上がった頭から、ライデルによって「禿げ茶瓶」と命名される。
◇ ディット正殿の住人。死者の魂を『審判の門』まで導く、いわゆる「死神」である。女好きの彼にとってその漆黒の髪と瞳は他人を魅了して止まない武器であり、彼に見つめられ耳元で囁かれれば死を認めない人間はいないという。お陰で業務成績は常にトップをひた走っている。ミルディに言い寄るが目下130回連敗、現在も記録更新中。
◇ 絃楼殿天界の片隅に孤立して建っている高楼。人の生が生まれ、還る場所。不可侵の地で近づくことを許される者は天界内でも限られている。
◇ 正殿天界のど真ん中にそびえ立つ楼閣。天界の中枢部で、大半の天界人がここで衣食住を共にする。死者を迎え入れる『審判の門』もここにある。





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